リリース
この度株式会社フルッタフルッタは、カナダのトロント大学(以下:トロント大学)が、現在カナダとブラジルで実施している、新型コロナウイルス(COVID-19)(以下:新型コロナ)患者に対するNLRP3誘発性炎症※1の重症化を改善する効果の臨床研究に、当社アサイー原料を使用するための実証実験を2021年1月25日より開始することをお知らせいたします。
■経緯
トロント大学の、マイケル・ファルコ教授(Dr.Michael Farkouh /医学部研究副院長)と、アナ・アンドレアザ准教授(Dr.Ana Andreazza /薬理学・毒物学および精神科)は、2020年5月から、抗炎症作用を持つ可能性のある安全で天然のアサイーが、新型コロナ患者への治療の選択肢となり得るかを臨床研究しており、当社としても強い関心を持って着目してまいりました。
新型コロナにおけるこれまでの研究では、ウイルスが細胞に感染すると、細胞内のたんぱく質の複合体である NLRP3インフラマソーム※2が活性化して炎症反応を引き起こすことが明らかになっています。アサイーの有効成分が、このNLRP3インフラマソームレベルを下げ、炎症の悪化を抑制させることが、新型コロナの治療方法として期待されています。
先行して行われている第一次臨床試験によりアサイーの抗炎症効果が認められた場合、より完成度の高い原料の安定供給が求められることから、当社のアサイー原料による実証試験を実施することになりました。
※1:NLRP3インフラマソームに起因する炎症
※2:タンパク質の複合体であり、細胞内に存在し、ウイルスや細菌、環境中の刺激物(シリカ、アスベストなど)によって活性化する。これにより炎症性サイトカイン(免疫系細胞から分泌されるタンパク質)が細胞外へ放出されて、発熱や感染局所での炎症反応が起こる。
■今後のトロント大学との取り組みの見通し
この度の取り組みにより、当社原料の有用性を実証確認の上、臨床テストにおいても共同研究者として参画していく予定です。
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